商品名:小姨多鶴
商品番号:i2_xs8553
作者:厳歌苓
サイズ:A5
ページ数:321P
言語:中国語
出版:作家出版社
出版年月:2010年3月
ISBN:9787506352550
内容紹介:テレビドラマが放映された、米国在住の小説家厳歌苓のベストセラー小説。著者・厳歌苓は米国在住。昨年、日本でも上映された映画『花の生涯〜梅蘭芳〜』の脚本も担当した。生命力あふれる人間像を描くことに定評のある作家だ。
『小姨多鶴』の「小姨」とは、夫から見た「妻の妹」、子供から見た「叔母さん」のこと。「多鶴」は日本人女性の名である。1945年、日本敗戦時に中国東北地方に取り残され、集団自決に及んだ開拓団の中から逃げ出した16歳の多鶴は、中国人に捕らえられ、売られる。買ったのは、妻が妊娠7カ月の時に日本兵に追われて流産し、子供を産めなくなった若い夫婦。多鶴は、子供を産む道具として買われたのだった。夫・張倹とその妻・小環とともに、小環の妹「小姨」としての暮らしが始まる。
言葉も通じず、抗うこともできず、逃亡を試みたこともあった多鶴だったが、娘、続いて双子の息子を産み、徐々に生活を受け入れてゆく。後継ぎを産んだら用済みの多鶴は捨てろと主張していた小環だったが、子供たちをわが子として慈しみ、孤独な多鶴に同情し、実の妹のようになにかと多鶴を庇(かば)うようになる。最初は子供を産む道具としてしか見ていなかったはずの張倹も、いつしか多鶴に愛情を抱き、2人は愛し合うようになるが、小環はそれを黙って受け入れる。子供たちが成長し、羽ばたこうとするころ、文化大革命で多鶴が日本人であること、一家の奇妙な関係が暴かれ……。